IRに愛はあ~るか?の巻
髭奴:宗春様っ!どえらけねぁことだわ。
宗春:なんだ!ただでさえ暑苦しいのにバタバタするな。
髭奴:名古屋の駅前に賭場ができるんだと!
宗春:つぶれたパチンコ屋が復活するぐれぁだろう?
髭奴:大違いだて。国会でIR法案が通ったら市長の河村さが手を挙げるげな。
宗春:なんや、そのIR法案というのは?池上さみてぁに100文字で答えよ。
髭奴:IRは統合型リゾート施設という意味で、大規模展示場や劇場、ホテル、商業施設があって一日中遊べるんだて……
宗春:なんでぁ!わしが許した「西小路」「葛町」「富士見町」の三遊所の真似だがね。だけど遊廓はあれせんなぁ。
髭奴:宗春様が許さんかったものもあるに――大々的な賭場を開帳してもええんだと。
宗春:何ィ!賭場を許すだと!博打みてぁなものは胴元が儲かることに決まっとるがね。
髭奴:儲かった胴元から県や市が税金とるんだと。
宗春:それは胴元の上を行くワルじゃのう。そんなに財政が苦しいんきゃ?
髭奴:河村さは、面白れぇ街にしよまいって言ってござる。
宗春:賭場があるのが面白れぇんきゃ?
髭奴:あれ?宗春様も面白れぇことが好きでしょう?
宗春:河村さとはどうもセンスが違うでかんわ。
髭奴:その顔で言われても説得力が…
宗春:どうも市長さは、横丁の飲み屋とか、博打とか、名古屋の歌作ってカラオケで流行らそまいとか昭和のオヤジの臭いがするな。
髭奴:だからその顔で…
宗春:わしが許したのは遊廓だわ。わしが許した心中未遂の二人を題材にした浄瑠璃が全国で流行して一躍『名古屋は恋の街』だと有名になったんだて。
髭奴:当時は自由恋愛がなかったでね。さぞワクワクしただろうね。
宗春:さらにドキドキさせたのは浄瑠璃太夫の歌い方だて。声をしゃくり上げるように泣きを入れて歌ったんだぎゃ。
髭奴:なんでぁも?
宗春:例えていえば、マイケル・ジャクソンとか西城秀樹とか。
髭奴:あ、あ、共通点がなんとなく……。
宗春:これを下手な町人が真似すると、周りにはよがり声みてぁに聞こえてまう。
髭奴:ははは、それで風紀が乱れて吉宗さに叱られてまったんだね。
宗春:些細なことだわ。けどが、博打は病みつきになって家庭を壊してまうのはようあるでな。徳川の世で賭場を許した大名は誰一人としておらんのだぞ。今の政治家は民を慈しんでおらんのか。
髭奴:……(たまにはマジで終わるのもいいか)
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